バイオグラフィー

日本の地方で生まれる。一時期作詞家として活動した父親と人生の殆どの時間を看護婦として働いた母親を持つ。幼少の頃から父親に映画に連れて行かれ大好きな娯楽だった。叔母が大手レコード会社からEPを二枚リリースした演歌歌手で地元の大きなステージで綺羅びやかな照明の下歌う姿に魅了されエンターテインメント業界に朧げながら憧れ始るが、父親からいかに業界が大変かを説かれる。

高校時代、映画に対する情熱が２本の短編映画を撮らせた。監督主演した最初の作品は学校より賞を授与された。しかし映画よりも音楽に熱中し始め東京に出てロック・スターになろうと無謀な夢を見る。

上京後、ロックスターになるのは当然簡単ではなく、友人も少なく時間だけは余っていた。自然と新宿や渋谷に足が向き映画館をはしごし始めMarlon Brando,. James Dean, Robert De Niro、Al Pacinoを始めとするアメリカの俳優に魅了され俳優を目指そうと決意。パントマイムを習い始め、その後某劇団の養成所に入所。養成所卒業後、当時日本で珍しかったNY the Actors Studioのメソード・アクティングを学ぶ。自主公演舞台やインディー映画に出演する。子供の頃から憧れていた故松田優作氏のBlack Rain鑑賞後、英語で演技の出来る国際俳優になりたいと思い、前途のDe Niro、Pacinoが俳優として育ったNYで俳優修業する事を決意する。

NYに移住後、色々な人に助けられ、なんとか生活のベースを築き、俳優修業に励みながら地道に舞台や映画で活動を続ける。温かい人柄だが演技指導に関しては厳しい恩師Terry Schrieberに師事し、彼からはその後の俳優/創作活動に絶大の影響受けた。Terryの他に影響を受けた人物には豊田利晃、Gordon Eriksen、John-Luke Montias、Ken Lin。彼等は友人であり映画監督でもある。

俳優は自分の演技を高める事に身を捧げるべきとの信条からあまり他の分野の活動には積極的ではなかったが、創造する欲求を抑えるべきではないと気付き演出、脚本、写真、音楽等の活動も始める。2015年より日系アメリカ人の歴史を次世代に伝えるプロジェクト NY Japanese American Oral History Projectのインタビューを共同監督。現在各地の映画際で上映されている Ken Lin監督Master Yoshi's Terrible Dayをプロデュース兼主演。